6月10日(日)福井市愛宕坂茶道美術館茶室「尚庵」にて「おもいでな茶会」が開催されました。席主は馬渕宗和先生、お歳が90歳になられるそうですが大変お元気で、お嬢様や社中のサポートを受けながら、これまで積み重ねてきた茶道人生の思い出の品々で席をされました。待合は蛍籠の画賛。季節を感じる一幅です。香煎は銀の器にレモン水。清々しく大変美味しくいただきました。
本席の軸は裏千家十五代鵬雲斎大宗匠の「光寿無量」香合は時代蒔絵の結文、花入れは桂籠、涼し気にとりどり生けてありました。お点前は県立大学の学生さん。先生が開学当初から指導に行っておられます。美しいお点前でした。水指(染付)、茶碗(斗々屋)など先生の師匠から受け継いだお道具だそうです。それにまつわる楽しいお話も聞けました。
お菓子は青梅の練切りで季節を感じました。棗は飛雲蒔絵の大棗、茶杓は鵬雲斎大宗匠作、銘は仕え合いでした。