5月20日(日)福井市愛宕坂茶道美術館茶室「尚庵」にて茶道友の会の茶会(月釜)が掛釜されました。公園などでもちらほらと菖蒲やあやめを見かけるようなった今日この頃。さてさて茶席はどんなだったでしょう。
玄関では菖蒲の絵まず出迎えてくれました。
待合では「和心」と書いた軸が、釜師の宮崎寒雉氏の筆だそうです。大変珍しいものでした。脇には会記と箱書きがずらり。
床は「白雲自去来」花は姫大山蓮華と露草が生けられ、大樋焼の花入れによく映りました。香合は白生地に壽の字、錫縁となっていました。点前座には大きな白い風炉が、これは赤膚焼きだそうです。たっぷりとした平水指、染付で波の絵、棗は六瓢、茶杓は本山證誠寺御法主の「翔風」の銘がついていました。茶碗は九代大樋長左衛門。どれも銘品ばかりで、しかも席主の中島先生は家に転がってました、蓋置は自分で作りました。みたいな謙虚さで場を和ませてくださったりと、終始和やかに至福のひと時をすごさせていただきました。そしてあやめの茶碗でいただいた人に幸運が・・・
あやめの茶碗でいただいた人には、もれなくもう一服いかが?と。正客を差し置いてなぜ?と困惑する客。すかさずお菓子と茶碗が載ったもてなし盆が。そこで大当たりと聞かされました。素敵な趣向に感激でした。