12月17日(日)福井市愛宕坂茶道美術館茶室「尚庵」にて友の会主催の今年度最後の茶会が行われました。
席主は裏千家青年部の若い女性達5人。
女性ならではの細やかな心遣いと、若い発想で楽しいひと時を過しました。
待合では、雪の風景の短冊のお軸の下で手作りのフェルト製の雪だるまが遊び、毛氈の中央には鉄瓶の掛かった火鉢。
しばらくすると汲出し茶碗に生姜シロップを入れたものを持ち出されました。
また、その場で柚子をおろし入れ、鉄瓶のお湯を注いでくださいました。柚子の香りが口いっぱいに広がりとても暖かくほっこりいたしました。
本席では、讃美歌が聞こえるのではと思うほどぴったりなお軸。香合は聖書。
棚は佳辰棚、両脇の欄干がソリみたいと使ったそうです。水指はポーランド製の磁器、ワインクーラーを見立てで使用されたそうです。棗は灯明の蒔絵、茶杓は大亀老師の銘は「無事」、主茶碗は黒楽でした。お菓子はメンバーの中の名前を拝借し「深雪」としたそうです。
最後に、一閑人の蓋置について尋ねると、煙突を覗くサンタクロースだそうです。
発想が豊かで楽しいお茶会でした。